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2009年3月25日 (水)

OpenDolphin をできるだけ安易に試す方法

OpenDolphin のシステムは,クライアントとサーバ(JBoss AS)からなっており,堅牢なシステムが構築できる反面,業者さんを介さずに自分だけで試してみるのが難しいという面もある。 そこで,Mac 1台で,できるだけ安易に OpenDolphin を試す方法を考えてみた。

Jbossas JBoss AS のダウンロードページから,JBoss AS 4.2.3.GA をダウンロードする。展開すると左のようなファイルが入っている。
Runshfile2 とりあえず,bin フォルダ内の run.sh をダブルクリックして立ち上げてみる。一度立ち上げることにより,必要なフォルダ類も初期化される。
Runsh_2 ターミナルが立ち上がって,起動画面が流れる。起動していることを確認したら,コントロール-C を押して,JBoss AS を終了する。
Ear 次に,デプロイ用のファイルをダウンロードして展開する。
ダウンロード OpenDolphin-JBoss4.2.3-HSQLDB-ear.zip (180.5K)
  • localDB.properties,localDB.script
    HSQLDB のデータファイル。テスト患者10人(患者番号 00001〜00010)と,サンプルスタンプをいくつか登録してある。
  • login-config.xml
    ログインで認証する際の設定ファイル
  • openDolphin-1.3.0.1.ear
    デプロイする OpenDolphin 本体。データベースとして JBoss AS に標準で入っている HSQLDB を使用するように設定してある。
Conf JBoss AS のフォルダを server/default/conf とたどって行って,もともと中に入っている login-config.xml を,OpenDolphin デプロイ用の login-config.xml と入れ替えコピーする。
Hsqldb JBoss AS のフォルダを server/default/data/hypersonic とたどって行って,もともと中に入っている localDB.properties と localDB.script を,OpenDolphin デプロイ用の localDB.properties,localDB.script と入れ替えコピーする。
Deploy JBoss AS のフォルダを server/default/deploy とたどって行って,中に openDolphin-1.3.0.1.ear をコピーする。
Runshfile2 JBoss AS の bin フォルダの中にある run.sh をダブルクリックする。
Runsh Terminal が立ち上がって,起動メッセージが流れる。しばらくすると,openDolphin がデプロイされて,JBoss AS が起動する。
Jboss_web_2 ブラウザで,http://localhost:8080/web-console にアクセスしてみると,OpenDolphin がデプロイされていることが確認できる。
Client クライアントソフトをダウンロードして展開する。
ダウンロード OpenDolphin-JBoss4.2.3-macosx-client.zip (17714.0K)
このクライアントは,Macintosh + JBoss AS 4.2.3 用に構築してある。OpenDolphin-1.3.0.1.app をダブルクリックする。
Client2 ログイン画面が立ち上がる。まずは,設定をクリック。
Client3 IPアドレスを localhost,ユーザIDを admin とする。
Client4 パスワードにも admin を入力して,ログインをクリック。
Client6_2 OpenDolphin 起動。まずは,患者検索のタブをクリックする。
Client7 登録されているテスト患者を検索してみる。ID 00001 を入力したところ。
Client8 右クリックして,受付登録を選択する。
Client9 靴アイコンをクリックするか,しばらく待っていると,受付リストに出てくる。これをクリックしてカルテ作成に入る。

上記は Macintosh の例だが,Windows でも多分できるのではないかと思う。Windows の場合,JBoss AS の起動には,run.sh ではなく,run.bat を使う。また,クライアントも Windows 用が必要。
Windows 用に構築してみたもの(Java 1.5用。動作についてはあまり試していない。)
ダウンロード OpenDolphin-JBoss4.2.3-win-client.zip (22707.1K)

OpenDolphin では,患者登録したりスタンプを作ったりするのに ORCA が必須なので,さらに色々試してみるためには ORCA サーバを立ち上げなければならない。これも VirtualBox を使うと,新しいマシンを準備しなくても,比較的安易に仮想 ORCA サーバを作ることができる[参照]。そうすると,Mac 1台で,OpenDolphin-ORCA のシステムを試用してみることも可能となる。これも,多分 Windows でも同じようにできるのではないかと思う。

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