3年間の運用まとめ
当院では,開業当初から OpenDolphin,ORCA というオープンソースソフトウェアを使用し,紙カルテなしで診療を続け,この2月で丸3年を迎えた。
OpenDolphin については,勤務医時代に OpenDolphin 1.0.1 から研究を開始(このバージョンは結局動かせなかった)。その後,バージョン 1.2.3 になって初めて自宅マシンで稼働に成功。ORCA で hospnum 導入に伴って OpenDolphin が動かなくなったが,それを自力で動くように修正できたので,開業後の自己導入・自己運用に自信をもった。その後バージョン 1.3 になったころに諸般の事情で開業を決意,OpenDolphin 1.3.0.1 + ORCA 3.4.0 で開業した。
プログラミングは学生時代からの趣味なので,趣味に実益をもたらしてくれたオープンソースソフトウェアに感謝している。当院でのカスタマイズが本家に取り入れられているものも2〜3あるようなので,オープンソースコミュニティーにも少し貢献できているのかもしれない。
- データベースの PatientModel の件数
dolphin=# select count(*) from d_patient ; count ------- 8360 (1 row)
- データベースの ModuleModel の件数
dolphin=# select count(*) from d_module ; count -------- 308833 (1 row)
- Dolphinサーバの df (ディスク余りまくり)
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sda1 56G 12G 41G 23% / varrun 385M 52K 385M 1% /var/run varlock 385M 0 385M 0% /var/lock udev 385M 8.0K 385M 1% /dev devshm 385M 0 385M 0% /dev/shm lrm 385M 19M 366M 5% /lib/modules/2.6.24-28-xen/volatile
- ORCA サーバの df (もっと余りまくり)
Filesystem サイズ 使用 残り 使用% マウント位置 /dev/sda1 56G 5.4G 48G 11% / varrun 769M 84K 769M 1% /var/run varlock 769M 0 769M 0% /var/lock udev 769M 8.0K 769M 1% /dev devshm 769M 0 769M 0% /dev/shm lrm 769M 19M 750M 3% /lib/modules/2.6.24-28-xen/volatile
- データベースの dump ファイルのサイズ
Backup/dolphin_db.dump.gz.gpg 467,090,874 Backup/orca_db.dump.gz.gpg 31,902,253
- 作成したスタンプ数
$ grep -c stampInfo stamp.xml 1805
トラブル記録
- 1回サーバのメモリが壊れたが,診療を止めることなく対応できた。
- サーバのディスプレイが壊れた。
- iMac の挙動が怪しくなって新しいのを買った。(新しいのが欲しかっただけという噂も)
幸いなことに,診療が止まるようなトラブルは3年間で1度もなかった。カルテの読み出し速度など,レスポンスの悪化も感じない。JBoss AS,Postgresql は個人使用のこの程度のデータ量なら,余裕ありまくりなのだろう。
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