« DiagnosisInspector の機能強化 | トップページ | リファクタリングと環境整備(2) »

2012年1月27日 (金)

リファクタリングと環境整備(1)

思い立って,環境整備とコードのリファクタリングを試みた。環境整備として,PostgreSQL,JBoss Application Server (JBoss AS) を Mac で動かして NetBeans (Java EE バージョン)からコントロールし,Mac 内だけでコーディング・デバッグできるような環境を作ってみた。リファクタリングは,プラグインフォルダを廃止し,さらに,クライアントと EJB を分離した。

 

Mac OS X に PostgreSQL をインストール

Mac OS X Lion には PostgreSQL 9.0.4 のクライアントが標準で入っているが,サーバーは入っていない。サーバーまで使いたい場合は,Server.app を App Store で購入する必要がある。

  1. Server.app をインストール後,ターミナルで確認すると,以下のようになっており,postgres がインストールされているのが確認できる。
    $ sudo serveradmin list
    accounts
    addressbook
    afp
     :
    postgres
     :
    
  2. サーバーを起動するためのコマンド。起動したままにしておくと,次回からコンピューターの起動時に自動的に postgres も起動するようになる。
    $ sudo serveradmin start postgres
    postgres:state = "RUNNING"
    $
    
  3. ちなみに,停止するためのコマンド。
    $ sudo serveradmin stop postgres
    postgres:state = "STOPPED"
    $
    
  4. 外部からのアクセスを許可するためには listen_addresses を設定する。
    $sudo serveradmin settings postgres:listen_addresses = "*"
    postgres:listen_addresses = "*"
    $ 
    
    ここで,タイプミスで間違ったキー(listen_address)を作ってしまい postgres が立ち上がらなくなって困った。マニュアルによると postgres:xxxx = delete とすれば消えると書いてあるが,実際やってみると値は消去されず,代わりに "delete" という値がセットされてしまった。
    /System/Library/LaunchDaemons/org.posgtresql.postgres.plist を直接編集してキーを削除する必要がある。
  5. dolphin ユーザーの作成。mac では,postgres ユーザー名は _postgres となっている。
    $ sudo -u _postgres createuser dolphin
    Shall the new role be a superuser? (y/n) y
    $ 
    
  6. dolphin データベースの作成。
    $ sudo -u _postgres createdb -O dolphin dolphin 
    $
    
  7. psql でデータベースに入ってみる。
    $ sudo -u _postgres psql -U dolphin dolphin 
    psql (9.0.4)
    Type "help" for help.
    
    dolphin=# 
    
  8. Mountain Lion Server にアップグレードしたら,データベースにつながらなくなった。/Library/Server/PostgreSQL/Data/pg_hba.conf を設定する必要がある。なお,org.postgresql.postgres.plist の場所も /Library/Server/PostgreSQL/Config/ に変更になっている。

NetBeans に PostgreSQL を登録

NetBeans から PostgreSQL がコントロールできるとは知らなかった。
  1. NetBeans のサービスタブを選択する(⌘-5)
  2. データベースを右クリックし「新規接続」→「PostgreSQL」と選択して,接続ウイザードを出す
  3. ドライバ名:PostgreSQL,ホスト:localhost,ポート:5432,データベース:dolphin,ユーザー名: dolphin,パスワード:空欄,「接続をテスト」をクリックして,接続されることを確認して次へ。
  4. データベーススキーマを選択:information_schema(選択はどれでもよい)。

NetBeans に JBoss AS 5.1.0.GA を登録

NetBeans から JBoss AS をコントロールできるとは知らなかった。
  1. JBoss AS 5.1.0.GA (jboss-5.1.0.GA-jdk6.zip)をダウンロードして展開し,アプリケーションフォルダに展開する(/Applications/jboss-5.1.0.GA となる)。
  2. OpenDolphin 用に,以下の2つの設定をする。jboss-5.1.0.GA に加える変更はこの2つだけでよい。
  3. NetBeans で「サーバー」を右クリック,「サーバーを追加」を選択
  4. JBoss AS を選択し,展開した /Applications/jboss-5.1.0.GA を選択
  5. ドメイン:default,ホスト:localhost,ポート:8080 と入力して完了。
  6. できた JBoss AS を右クリック,プロファイルを選択,プロファイルの「VM オプション」を削除して空欄にする。ここに何か書いてあると run.conf が無視されてしまい,OutOfMemorry エラーになる。
  7. JBoss AS の起動は,「サーバー」タグに加わった JBoss AS を右クリック →「起動」
  8. 停止は,起動と同じ方法で「停止」を選択するか,「出力」画面を右クリックして「停止」を選択してもいい。

« DiagnosisInspector の機能強化 | トップページ | リファクタリングと環境整備(2) »

OpenDolphin」カテゴリの記事