リファクタリングと環境整備(1)
思い立って,環境整備とコードのリファクタリングを試みた。環境整備として,PostgreSQL,JBoss Application Server (JBoss AS) を Mac で動かして NetBeans (Java EE バージョン)からコントロールし,Mac 内だけでコーディング・デバッグできるような環境を作ってみた。リファクタリングは,プラグインフォルダを廃止し,さらに,クライアントと EJB を分離した。
Mac OS X に PostgreSQL をインストール
Mac OS X Lion には PostgreSQL 9.0.4 のクライアントが標準で入っているが,サーバーは入っていない。サーバーまで使いたい場合は,Server.app を App Store で購入する必要がある。
- Server.app をインストール後,ターミナルで確認すると,以下のようになっており,postgres がインストールされているのが確認できる。
$ sudo serveradmin list accounts addressbook afp : postgres :
- サーバーを起動するためのコマンド。起動したままにしておくと,次回からコンピューターの起動時に自動的に postgres も起動するようになる。
$ sudo serveradmin start postgres postgres:state = "RUNNING" $
- ちなみに,停止するためのコマンド。
$ sudo serveradmin stop postgres postgres:state = "STOPPED" $
- 外部からのアクセスを許可するためには listen_addresses を設定する。
$sudo serveradmin settings postgres:listen_addresses = "*" postgres:listen_addresses = "*" $
ここで,タイプミスで間違ったキー(listen_address)を作ってしまい postgres が立ち上がらなくなって困った。マニュアルによると postgres:xxxx = delete とすれば消えると書いてあるが,実際やってみると値は消去されず,代わりに "delete" という値がセットされてしまった。
/System/Library/LaunchDaemons/org.posgtresql.postgres.plist を直接編集してキーを削除する必要がある。 - dolphin ユーザーの作成。mac では,postgres ユーザー名は _postgres となっている。
$ sudo -u _postgres createuser dolphin Shall the new role be a superuser? (y/n) y $
- dolphin データベースの作成。
$ sudo -u _postgres createdb -O dolphin dolphin $
- psql でデータベースに入ってみる。
$ sudo -u _postgres psql -U dolphin dolphin psql (9.0.4) Type "help" for help. dolphin=#
- Mountain Lion Server にアップグレードしたら,データベースにつながらなくなった。/Library/Server/PostgreSQL/Data/pg_hba.conf を設定する必要がある。なお,org.postgresql.postgres.plist の場所も /Library/Server/PostgreSQL/Config/ に変更になっている。
NetBeans に PostgreSQL を登録
NetBeans から PostgreSQL がコントロールできるとは知らなかった。- NetBeans のサービスタブを選択する(⌘-5)
- データベースを右クリックし「新規接続」→「PostgreSQL」と選択して,接続ウイザードを出す
- ドライバ名:PostgreSQL,ホスト:localhost,ポート:5432,データベース:dolphin,ユーザー名: dolphin,パスワード:空欄,「接続をテスト」をクリックして,接続されることを確認して次へ。
- データベーススキーマを選択:information_schema(選択はどれでもよい)。
NetBeans に JBoss AS 5.1.0.GA を登録
NetBeans から JBoss AS をコントロールできるとは知らなかった。- JBoss AS 5.1.0.GA (jboss-5.1.0.GA-jdk6.zip)をダウンロードして展開し,アプリケーションフォルダに展開する(/Applications/jboss-5.1.0.GA となる)。
- OpenDolphin 用に,以下の2つの設定をする。jboss-5.1.0.GA に加える変更はこの2つだけでよい。
- postgresql-9.1-901.jdbc4.jar を jboss-5.1.0.GA/common/lib に加える
- OpenDolphin 用の login-config.xml を jboss-5.1.0.GA/server/default/conf のオリジナルと入れ替える
- NetBeans で「サーバー」を右クリック,「サーバーを追加」を選択
- JBoss AS を選択し,展開した /Applications/jboss-5.1.0.GA を選択
- ドメイン:default,ホスト:localhost,ポート:8080 と入力して完了。
- できた JBoss AS を右クリック,プロファイルを選択,プロファイルの「VM オプション」を削除して空欄にする。ここに何か書いてあると run.conf が無視されてしまい,OutOfMemorry エラーになる。
- JBoss AS の起動は,「サーバー」タグに加わった JBoss AS を右クリック →「起動」
- 停止は,起動と同じ方法で「停止」を選択するか,「出力」画面を右クリックして「停止」を選択してもいい。
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