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2014年4月 1日 (火)

SchemaEditor を JavaFX で書いてみた

どうも,今後の Java の GUI は JavaFX というものになっていくらしい。どういうものか興味があったので,SchemaEditor を JavaFX で書いてみた。(ソーステスト用 jar ファイル

準備

  • Java 1.7 ではそのままでは JavaFX が使えない。/Library/Java/Extensions に jfxrt.jar のリンクを作る必要がある。
    $ ln -s /Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk1.7.0_XX.jdk/Contents/Home/jre/lib/jfxrt.jar /Library/Java/Extensions/
    
  • pom.xml ファイルに compilerArguments を加える。
    <plugin>
        <groupId>org.apache.maven.plugins</groupId>
        <artifactId>maven-compiler-plugin</artifactId>
        <version>3.1</version>
        <configuration>
            <source>1.7</source>
            <target>1.7</target>
    
            <compilerArguments>
                <bootclasspath>${sun.boot.class.path}${path.separator}${java.home}/lib/jfxrt.jar</bootclasspath>
            </compilerArguments>
    
        </configuration>
    </plugin>
    
  • Swing からの JavaFX 呼び出し方法。
    // Mac OS X needs this to avoid HeadlessException
    System.setProperty("java.awt.headless", "false");
            
    // necessary to initialize Toolkit
    new JFXPanel();
            
    Platform.runLater(new Runnable(){
        @Override
        public void run() {
            // ここから JavaFX コードを呼ぶ
        }
    }
    

JavaFX 版 SchemaEditor の機能

塗りモード

Fill

線モード

Line

線+塗りモード

Mixed

以前のバージョンよりすっきりしたデザインにしてみた。ツールバーの一番左にあるのは Preview Button で,現在選択された色,線の太さ,塗りのぼけ具合(Blur)を確認することができる。その右には塗りのモード,線の太さ,プリセット色の選択のボタンをおいて,その下に描画のためのツールが一列に並んだボタンをおいた。ツールは左から以下のようにな順番に並んでいる。

  • 自由曲線
    ドラッグで線,クリックすると点が打てる。
  • 直線
    オプションキーを押すと矢印が書ける。
  • 四角形
  • 多角形
    ドラッグで自由な形,マルチクリックして多角形を描くこともできる。
  • ドット
  • ネット
    オプションキー,シフト+オプションで密度が変わる。
  • テキスト
  • 消しゴム
    不透明な白で描くだけ。消しゴムの大きさは線の太さに比例して変化する。
  • 図形選択
    選択して移動・拡大・回転ができる。回転はオプション+上下ドラッグ。
  • 拡大・縮小
    キャンバスをクリックするとキャンバス全体を縮小。オプションキーを押すと拡大。
  • 回転
    キャンバスをクリックすると全体を右90度回転。オプションキーを押すと左90度回転。
  • 切り抜き
  • 全消去
  • Undo
  • Redo

Colorpalette_2

Preview Button を押すと色選択パレットが出る。パレットの下の Slider は opacity の調節,その下のスライダーは blur 調節スライダー。

Presetcolor

プリセットカラーはカラー部分をクリックすると色が選択できる。ボタン右側の矢印をクリックするとポップアップが出て,さらにいろいろな色が選択できる。

Translate

図形選択したところ。この状態で選択図形の移動,拡大・縮小,回転ができる。

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