OpenDolphin日記

以上の改造で RESTEasy で動くようになったが，１つ気になる部分があった。HealthInsuranceModel，StampModel，ModuleModel には beanBytes というフィールドがあり，bean object を xml 変換して，さらにbyte 配列に変換したものが入って永続化されている。今回，REST化で json を使ったため，object が xml に変換されてさらに byte 配列に変換された beanBytes が json 化でさらに Base64 の文字列に変換されて流されるという，何だかたいそう複雑なことになってしまっていた。そこで，beanBytes の encode/decode はサーバ側でするように書き直した。こうすると，流れるのは bean の json だけになる。

サーバの変更箇所

• HealthInsuranceModel
  PatientServiceImpl.getHealthInsuranceList と PatientDelegater.fetchHealthInsurance で，サーバからクライアントに HealthInsuranceModel を返して，クライアントの delegater で HealthInsuranceModel の beanBytes を PVTHealthInsuranceModel にデコードしていたところを，サーバでデコードして，クライアントには PVTHelthInsuranceModel を返してそのまま使えるようにした。
• StampModel
  StampModel に @JsonTypeInfo，@Transient を付けた IInfoModel stamp を追加する

  @JsonTypeInfo(use = JsonTypeInfo.Id.CLASS, include = JsonTypeInfo.As.PROPERTY)
  @Transient
  private IInfoModel stamp;
  

• StampServiceImpl
  putStamp / getStamp で， stampBytes を Stamp 実体に encode / decode する処理を入れる。
• KarteServiceImpl
  
  • getDocumentList で，ModuleModel を detach して beanBytes を decode してからクライアントに返す。
  • getModuleListで，ModuleModel 一つ一つ detach してから decode して返す。
  • addDocument で，model を beanBytes に encode してから永続化する。

client の変更箇所

• StampDelegater
  StampDelegater を使っているクラス全て getStampBytes() しているところを getStamp() に変えていく

  DiangosisDocument, KartePane, StampBoxPluginExtraMenu, StampHolderTransferHandler, StampTree, StampTreeModules, StampMakerPanel
  

• DocmentDelegater
  getDocuments，getModuleList の beanBytes のデコード部分を消す。
• PnsServiceImpl
  peekKarte で beanBytes をデコードしてから返すようにする。

SchemaModel

SchemaModel にも byte[] のフィールドがあるが，これは jpegBytes で，bean ではないので，そのままにする

StampTreeModel

StampTreeModel にも treeBytes という byte[] のフィールドがある。これは単純な bean ではなく，StampTree のツリー構造を xml で表現したものである。json では byte[] は Base64 変換されて送信されるが，文字列の treeXml で送受信するように書き換えてみたところ，treeBytes で 607kb あった送信データが，treeXml では 469kb に減った。

StampTreeModel (InfoModel) の改名

StampTreeModel がクライアントの open.dolphin.client とサーバの open.dolphin.infomodel の両方にあって，以前から混乱の元になることがあった。この機会にこれを何とかすることにした。

• サーバ側の open.dolphin.infomodel.StampTreeModel を PersonalTreeModel という名前に変更した。
• PersonalTreeModel と PublishedTreeModel がほとんど同じだったため，これらの共通部分を @MappedSuperclass の StampTreeBean として書き出し，両者をこれを extend するように書き直した。これに伴い，IStampTreeModel を廃止した。
• PersonalTreeModel の name フィールドに tree_name という名前が付いていたが，PublishedTreeModel にはついていなかったため，フィールド名は name に統一することにして，d_stamp_tree の tree_name フィールドを psql を使って name にリネームした。

  dolphin=> alter table d_stamp_tree rename tree_name to name;
  

  以前のバージョンのデータベースを restore した場合は，フィールド名の変更が必要になる。
• これに合わせて，クライアント側で open.dolphin.infomodel.StampTreeModel を PersonalTreeModel に，IStampTreeModel を StampTreeBean に置き換えた。

REST 化の効果

結構大きなプログラム改変であったが，使用感はほとんど変わってないので，変更があったことに誰も気付いていないようだ。