サーバの dom0 を ubuntu 14.04 にアップグレード
勢いで,サーバを ubuntu 12.04 から 14.04 にアップグレードした。
不要なカーネルの削除
アップデート前に,たまった不要なカーネルを削除する。アップグレードの度にきちんと削除していればよかったのだが,めんどくさいのでそのままにしていたら,結構な数の古いカーネルが /boot にたまってしまっていた。 apt-get autoremove をすると初代と最新2つを残して,不要なカーネルを削除してくれる。$ sudo apt-get autoremoveこの時,1つカーネルを削除する毎に,update-grub 処理が入るので,その度に mac os x や xen domU が入っている全てのパーティションをスキャンしに行って,ものすごい時間がかかってしまった。これを避けるには /etc/default/grub に
GRUB_DISABLE_OS_PROBER="true"を追加するとよい。
アップデート方法
最近の OS 起動は,MBR ではなく GPT (GUID Partition Table)+ UEFI (unified extensible firmware interface) というシステムに変わってきているらしく,ubuntu 14.04 は新規インストールだと UEFI ブートでインストールすることができる。自宅サーバの mac mini (mid 2011) は UEFI の起動パーティションを持っており,UEFI ブートに対応できる。$ sudo mount -t msdos /dev/sda1 /mnt $ ls -l /mnt/efi 合計 1 drwxr-xr-x 4 root root 512 7月 9 2011 apple/試しに ubuntu 14.04 を新規インストールしてみたら,確かに rEFIt を使わなくてもそのまま ubuntu を起動することができた。しかし,Xen をインストールしたところ,ACPI BIOS Error というのが出て,CPU のコアが 1つしか認識されなかったり,USB が使えなかったりした。
[ 0.000000] ACPI BIOS Error (bug): A valid RSDP was not found (20140424/tbxfroot-211)
$ lsusb unable to initialize libusb: -99どうやら,ubuntu 14.04 では Xen の UEFI ブートはまだちゃんとサポートされていないらしい (Upstream Linux Kernel will have Xen dom0 EFI support from 3.17-rc1)。当面はMBR 起動で使うことにして, do-release-upgrade でアップグレードすることにした。
$ sudo do-release-upgrade : SSH経由で実行していますが、続けますか? ... 続行する[yN] y : 予備のsshdを開始します... 続けるには [ENTER] キーを押してください : アップグレードを開始しますか?... 続行する[yN] 詳細 [d] y : Configuring libc6... Restart services during package upgrades without asking? <Yes> : 変更された設定ファイル... 設定ファイル /etc/default/xen の新しいバージョンが利用可能ですが、現在インストールされているバージョンは、ローカルで変更されています。 パッケージメンテナのバージョンをインストール : grub-pc を設定しています ... 現在インストールされているローカルバージョンを保持 (GRUB_DISABLE_OS_PROBER の設定の違いのみなので「ローカルバージョンを保持」) : サポートが中止された(あるいはリポジトリに存在しない)パッケージを削除しますか? 続行する[yN] 詳細 [d] y : システムのアップグレードが完了しました。 再起動が必要です無事アップグレードされた
$ uname -a Linux ubuntu 3.13.0-48-generic #80-Ubuntu SMP Thu Mar 12 11:16:15 UTC 2015 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
xen の変わったところ
- xm コマンドが xl コマンドに変わった。
$ sudo xl list Name ID Mem VCPUs State Time(s) Domain-0 0 7878 8 r----- 120.6
- これまでは /etc/grub.d の番号を変えて xen を優先起動していたが /etc/default/grub.d/xen.cfg で xen の優先起動ができるようになった。
XEN_OVERRIDE_GRUB_DEFAULT=1
- cfg ファイルの disk の書き方が変わった。
- /etc/xen/auto に cfg ファイルのリンクを入れておくと,dom0 起動時に一緒に起動するようになった。
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