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2023年2月10日 (金)

業務用マシンを ubuntu 20.04 にアップグレード

自宅サーバに続いて、業務用マシンも ubuntu 20.04 の kvm 仮想マシンに移行した。そもそも、自宅サーバの ubuntu 18.04 + xen が、apt-get upgrade 後にネットワークがつながらなくなってしまったのがことの始まりであった。つまり、同じ構成で運用している業務用マシンも、次にレポジトリアップデートしたが最後、一体使えなくなるであろうということである。自宅サーバは、復活まで2週間を要しており、業務用マシンをアップデートする前に事態に気付いたのは不幸中の幸いであった。

当院の業務用サーバでは、orca サーバ、dolphin サーバ、文書を保存するファイルサーバの3台のサーバを仮想マシンで運用している。今回のインストールは完全リフレッシュしようと思って、全て新規に ubuntu 20.04 をインストールした。

  1. 文書サーバ

    文書サーバは samba で共有している。samba サーバの設定は、いつもつながらなくて苦しむ印象がある。今回もつながらなくて、かなりの時間苦しんだ。原因は単純に共有の大元のディレクトリの所有権の設定ミスだった。orz。このサーバでは、dzd100.rb も動いているので、設定を忘れてはいけない。

  2. orca サーバ

    orca サーバはずっと release-upgrade でつないできたので、de novo でインストールしたのはほぼ10年ぶりである。インストールマニュアルと首っ引きでインストールした。標準インストールに続いて、pusher インストール、オン資インストールと進んだ。

    orca はプリンタ設定が一体鬼門であると思う。以前インストールしていたBrother HL-5250DN Foomatic/pxlmonoはメニューに出なくなっていた。代わりにbrother-cups-wrapper-laserパッケージをインストールして、Brother HL5250DN for CUPSを選択した。さらに当院ではプリンタ関連で特殊な操作を行っていて、これも設定し直した。

    オン資関連では、almex の保険証 OCR データを横取りして修正する自作スクリプトを導入していて、その設定も必要だった。

    あと、MaxJobs 関連で rc.local を使っていたが、新規インストールの ubuntu 20.04 では rc.local はなくなっていた。ファイルを作れば呼ばれることは呼ばれるらしいが、cron の @reboot に設定を移した。OpenDolphin との連携で、orca にアクセスするために orca 側で postgresql.conf の listen_address と pg_hba.conf の設定が必要。これもすっかり忘れていて、OpenDolphin が立ち上がらなくて気付いた。

    ubuntu 20.04 の orca 5.2 は 2025年 3月までサポート。またしばらくいじらなくてすみそう。

  3. dolphin サーバ

    de novo インストールで、一番楽だったのは dolphin サーバだった。wildfly は dolphin ホームディレクトリで走っているので、postgres と java をインストールして、ホームディレクトリをコピーすれば、基本的に移行完了。

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